山梨県では『山梨県介護職員確保定着促進事業』(平成27年度~29年度)として、
やまなし介護の魅力発信委員会の設置や介護施設向けのモデル給与規程、モデル就業規則の作成・普及等を進めています。
そのひとつとして、先駆的に職場環境の改善を実践している12施設を認定しています。
これは、県内の介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)100施設と介護老人保健施設30施設を対象とする
『職場環境改善取組状況等アンケート調査』を基に、やまなし介護の魅力発信委員会における候補選定を経て決定するものです。
このたび、当施設が、平成28年度職場環境改善実践施設に認定されました。
認定の理由としては、外部研修への積極的な派遣・参加による職員の育成、
介護ロボットや機器の導入による業務負担の軽減等が挙げられるかと存じます。
当法人では、範としてきた施設様と並んで初の認定を得たことを、非常に名誉なことととらえ、一層の環境改善に取り組む原動力とするとともに、これもひとえに当施設の運営にご指導、ご協力を賜った方々のおかげと心より感謝しております。
今後もこれまでと変わらずご協力いただきますよう、お願いいたします。
☆平成28年度認定施設☆
特別養護老人ホーム 笛吹荘
特別養護老人ホーム 桃源荘
特別養護老人ホーム ゆめみどり
介護老人保健施設 甲州ケアホーム
特別養護老人ホーム 壽ノ家
特別養護老人ホーム 明山荘
特別養護老人ホーム 恵信ロジェ山梨
介護老人保健施設 甲府相川ケアセンター
特別養護老人ホーム 櫛形荘
特別養護老人ホーム 富士山荘
特別養護老人ホーム 光風園
特別養護老人ホーム 慶和荘
主な取組内容
〈職場の理念や情報の共有について〉
・ 採用面接・筆記試験の際、必ず法人理念『生きる歓び』について説明し、それに関連する試験問題を出しています。
・ 職員会議や委員会等の会議録は、いつでも読めるよう全セクションでファイリングし、平日の朝、事務所より全事業所とご利用者様の予定(行事、受診等)を記したメールを全セクションに配信しています。
〈働きやすい制度や環境の整備について〉
・ 公文学習療法により利用者様と個別に向き合う時間を確保し、また学習効果を実感することで職員に介護職の歓びと誇りを感じてもらっています。
・ 業務負担の軽減と腰痛予防のため、昨年度は職場定着支援助成金で介護用リフト2台と浴室用ストレッチャー1台を、介護ロボット等導入支援特別事業費補助金で介護支援ロボットHAL1台を導入しました。
・ 施設長と生活相談員が年1回以上宿直も含む全職員に面接を行います。
〈職員の評価・報酬について〉
・ 昨年度、理事長主導で資格取得や研修受講が昇進、昇給に結びつくキャリアパスを再構築しました。今年度はそれの周知を図ります。
・ 昨年度、社会保険労務士の助言を受け、就業規程や給与規程を見直しました。職員が気軽に手に取れるよう、規程集を相談員室に設置しています。
〈職員の人材育成について〉
・ “全職員が年1回は外部研修に参加する”をモットーに、認知症、ユニットケア、薬、アロマセラピー等多岐にわたり学んでいます。復命書は全セ
クションでファイリングし、伝達研修も適宜実施しています。
・ 実務者研修の受講費の全額助成制度を設けました。昨年度は4名が利用し、内3名が介護福祉士資格を取得しました。今年度も4名が利用します。
【施設からのコメント】
ご高齢者の歓びを自らの歓びとする職員の育成を目指しています。そのために施設が果たすべき役割は、職員が介護の誇りと歓びを感じられる環境づくりだと考えます。今後も様々な方や機関の支援を受けつつ、環境改善に努めます。